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レアメタル・非鉄金属にかかわる用語をご紹介しています。
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(参考文献 「実用 非鉄小事典」産業新聞社 編)
- バーゼル条約
- 正式名称は「有害廃棄物の国境を越える移動及びその処分の規制に関するバーゼル条約」。廃棄物の越境・処分についての国際的なルールを定めた条約。
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- バイメタル
- 熱膨張率の異なる2種類の金属の板をはり合わせたもの。温度が変化すると熱膨張率の小さな金属のほうに曲がる性質を利用して、自動温度調節や自動スイッチなど広く利用されている。
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- 端材
- 材料(部品)を切り取ったり、くりぬいたりした残りの部分。
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- 白銅
- ニッケル10~30%と銅70~90%の合金。展示延性、耐熱、耐食性が良好で、復水器、冷却器、船舶用、海水取入り口用管板などに用いられる。貨幣用の白銅はニッケル25%、銅75%。
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- 発火合金
- ライター、ガスバーナーなどの点火に用いるセリウムを主成分とする合金。ミッシュメタルを原料に用いる。標準組成はセリウム、ランタン、ネオジム、プラセオジム、その他の希土類元素が約70%、鉄が約30%。
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- バッカン
- 鉄製の長方形の大型バケツ。中にばらものを入れて、天井クレーンなどで工場内を移動させたり、トラックで運ぶのに使われる。
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- 白金族
- 白金、ルテニウム、イリジウム、パラジウム、オスミウム、ロジウムの総称。元素周期表第8属の貴金属で、いずれも科学的性質が類似している。白金が自然白金としてまれに単体で産する以外は、イリドスミン、オスミリジウムなどとして自然合金の状態で産出する。
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- バックワーデーション
- 先物市場で、期先の価格が現物や期近の価格より安い「逆ざや」状態のこと。期近もしくは現物での買いが多ければ期近価格は上昇し、コンタンゴ(順ざや)は縮小するが、さらに買い意欲が旺盛で供給されるメタルが不足すればコンタンゴが消失、バックワーデーションになる。
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- ハニー
- 米国非鉄くず規格の込み黄銅くず(Yellow brass scrap)の通称。黄銅板、棒、管、鋳物その他の各種黄銅くずで、メッキ物を含むが、マンガン青銅、アルミニウム青銅、古ラジエーターおよびラジエーター部品、鉄、過度の汚損、腐食物を除いたもの。
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- バビット・メタル
- 錫80~90%、アンチモン5~10%、銅5~10%の軸受合金。米人Isac Babbitの創案になるのでこの名がある。初めはこのSn-Sb-Cu系の白金合金についてのみバビット・メタルと称していたが、現在ではホワイト・メタルの別名としてPb-Sn-Sb系合金もバビット・メタルと呼ばれるようになっている。
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- バフ研磨
- 布、革などの柔軟な材料で作られたバフを回転させ、アルミナなどの研磨剤を用いて研磨面を金属光沢のある鏡面に仕上げる方法。
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- パレテーナ
- 工場などで使われる大型の四角いアミかごのこと。バラ物を保管・持ち運びする際に使われる。
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- 半金属
- 金属と非金属の中間に位置する黒鉛、ヒ素、ケイ粗などをいう。
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- 反射炉
- 鉱石の製錬、金属の溶解、精製に用いる。粉鉱の大量処理ができるので銅鉱製錬に適し、海外ではアメリカ、ザンビア、カナダ、メキシコに実用例が多い。わが国では三菱マテリアル(香川県直島)と小名浜製錬(福島県小名浜市)が採用している。反射炉製錬による電気銅の製造工程は、転炉以降は溶鉱炉製錬、自然製錬などと同じ。
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- ハンダ
- 450℃より低い融点を持つろう接用合金。軟ろうともいう。錫20~95%、鉛5~80%の合金で、ハンダ錫、ハンダ合金などをいう。溶融点は200~300℃程度。錫と鉛の配合率によって一般取引上0号から4号までに分類されている。形状は普通の棒ハンダのほか、糸ハンダ(ラジエーター用)、線ハンダ(電強雨、製缶用)、ヤニ入りハンダ(電気機器の配線接続用)などがある。0号の配合は錫60、鉛40、1号は50/50、2号は40/60、3号は30/70、4号は20/80で、1号と2号が一般用として最も多く用いられている。
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- 半導体
- 低温ではあまり電流を流さないが、温度上昇に伴い高伝導性を示す物質をいう。ゲルマニウム、セレン、高純度シリコン、高純度テルル、高純度ビスマスなどにこの性質がある。トランジスタ、整流器、バリスター、サーミスター、光電池、太陽電池、電子冷凍装置などに広く用いられる。
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- 光ファイバー
- 光のエネルギー、もしくはその変化信号、さらに画像の伝送などをさせるために用い、直系が3~60μmの繊維状のガラス、あるいは100~10,000μmの繊維状のプラスチックなどで作られた透明物質。
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- 引抜き
- 棒、線、管材などをダイスを通して引っ張り、ダイスと同じ断面形状を得る加工法。
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- 卑金属
- 貴金属に対応する呼称で、ほとんどの金属がこれに入る。空気中で酸に侵されやすい金属の総称。
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- 非金属鉱物
- 石英、螢(ほたる)石、石灰石、珪石、雲母、重晶石、硫黄、黒鉛、珪藻土、長石、石綿、粘土、石膏、明礬(みょうばん)石、珪砂などの類。
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- 比重選鉱
- 鉱石と普通の岩石との密度の差を利用した選鉱法。鉱石を震動する盤上に水を一緒に流し、沈殿時間の差によって鉱石と廃石を選別する。重力選鉱ともいう。
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- ビッド
- ある一定の価格での買い注文。
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- 非鉄金属
- 鉄以外の金属の総称。卑金属と貴金属、重金属と軽金属と、普通金属と希少金属などに分けられる。
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- 非鉄金属くず
- 銅、鉛、亜鉛、アルミニウム、錫、ニッケルなどの単体および合金の加工品のくずの総称。くず(スクラップ)とは二次加工の工程中発生したものと、老朽化などのために本来のように給しなくなったものを合わせていう。JIS規格では、板、条、棒、線、管などの切断くずおよび打抜きくずなど加工工程において発生したものを「新くず」、本来の用に給しなくなったものを「古くず」といい、くずとはこの両方を含むものであると規定している。
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- 非鉄メジャー
- 多国籍非鉄企業。代表的な企業としては、BHP社、リオドセ社、コデルコ社、ノランダ社、フェルプスドッジ社、インコ社、グルポ・メヒコ社などがある。
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- ビレット
- 管、棒製造用に円筒形に鋳造した地金。銅ビレットとアルミニウムビレットがある。
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- 風化
- 風解。結晶水を含む結晶が水分を失い、破砕される現象。
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- 風袋
- 商品の入れ物や包装など、商品の正味以外の部分。金属スクラップの場合はそれを入れているコンテナバッグなどが風袋になる。
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- フェライト
- 磁鉄鉱などある種の酸化鉄の一群。強磁性材料として用いられる。
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- フェライト磁石
- 酸化鉄と炭酸ストロンチウムを焼結して作る永久磁石。コストパフォーマンスに優れ生産量も多い。
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- フォース・マジュール
- 不可抗力。不可抗力条項。
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- ブスバー
- 大電流用の大気、温度など環境の影響から化学的に損壊すること。
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- 歩留まり
- 原材料から、どれだけの製品が生産されたかを示す割合。
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- 浮遊選鉱
- 選鉱法の一種。硫化鉱の選鉱法としてもっともひろく採用されている。金属粉末は水に濡れにくく、岩石の粉末は水に濡れやすい特性を利用したもの。鉱石をボール・ミルで粉砕、泥状とした上、この鉱液に起泡剤と捕集剤を加えて攪拌(かくはん)すると鉱石は泡の表面に付着して回収される。一方、水に濡れやすい廃石は液中に沈下しるので自動的に選別が行われる。
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- プライシング
- 現物の取引価格を決定すること。
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- フラスコ
- 水銀輸送用の筒形の鉄製容器。76ポンド(約34.5kg)入り。水銀の重量単位となっており、ボンベともいう。
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- プラズマ切断
- プラズマアークあるいはプラズマジェットの熱および気流による材料切断法。非鉄金属ではアルゴンガスと水素の混合ガスが多く用いられる。
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- ブリケット
- 一般にブリケットとは、圧縮して固形にしたものを指す。ここでは自動車車体やエンジンの製造行程で発生する鋳物その他の鉄板の削り屑をプレスで固めたもののこと。
その他、固形燃料の中にもブリケットという名称のものがある。 - ページ上部へ
- ブル・マーケット
- 価格が上がっている市場、強気市場。
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- ブローカー
- 仲介業者、仲介入。手数料を得るために売り買いの注文を実施する業者。
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- 粉末治金
- 粉末を原料として焼結材料、焼結金属などの材料、または焼結部品を製造する技術の総称。原料は金属のほかセラミックスも含まれるのが一般的。
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- ベア・マーケット
- 価格が下がっている市場、弱気市場。
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- ヘッジング
- つなぎ売買のこと。保険つなぎ、かけつなぎともいう。相場の変動による危険を回避するため、先物に売りつなぎ、または買いつなぎをすることで、一般には売りつなぎの方が多い。売りつなぎを売りヘッジ、買いつなぎを買いヘッジという。
たとえば加工メーカーが輸入銅を契約したとき、LME(ロンドン金属取引所)の先物に売りヘッジしておけば、製品が仕上がったとき銅相場が値下がりしていても、高値時に売りヘッジしておいた銅を買い戻すことにより利益が得られ、輸入銅の値下がり損を補うことができる。 - ページ上部へ
- ペナン
- マレーシアの北部、マラッカ海峡に浮かぶ小島で、マレーシア錫の積出地として著名。
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- 偏析
- 岩石、鉱物が熱、圧力などの作用により変質すること。
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- 砲金
- ガンメタル。青銅の一種で、錫の含有量8~15%程度のものをいう。亜鉛を2~3%程度含む。大砲の鋳造に使用されたのでこの名がある。耐食性、切削性が良好で、靭性に富み、軸、機械部品などに広く用いられる。
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- 放射性鉱物
- ウラン、トリウムなどの放射性元素を含む鉱物の総称。
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- 母合金
- 合金組成の調整のために、溶湯に添加することを目的として造られた合金。合金を製造する際、直接添加すると溶解が困難な場合、合金中にこれを入れ、薄めて所定の濃度に調整し、求める合金を製造する
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- ボール・ミル
- 鉱石を微粉砕するのに用いる回転粉砕機。
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- ホワイト・ゴールド
- 金とニッケルと亜鉛の合金。標準的な配合は、金80%、ニッケル15%、亜鉛5%で、ほかに銅を含むことがある。歯科用および装身具に用いられる。
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- ホワイトメタル
- 軸受用の錫、アンチモン、銅、鉛合金。バビット・メタル、減摩合金、白色減摩合金などの名で呼ばれている。錫を主成分としアンチモン、銅を加えたものと、鉛を主成分とし錫、アンチモン、銅を加えたものとがある。JIS規格では含有成分により11分類しており、1種から6種までが錫が主成分、7~10種が鉛基合金。また、1~2種Bが高速高荷重軸受用、3種が高速中軸受用、4~5種が中速中荷重軸受用、6種が高速小荷重軸受用、7~8種が中速中荷重軸受用、9~10種が中速小軸受用。
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- ボンディングワイヤ
- IC(集積回路)とパッケージのリードを接続する金細線。
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- ポンド
- ヤードポンド法における重量単位。4553.6gに等しい。lbで表す。2,000ポンド=1ショートトン、2,204ポンド=1メトリックトン、2,240ポンド=1ロングトン。また、英国の貨幣単位。£で表す。
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- ポンド磁石
- 磁石粉末に合成ゴムや樹脂などの結合剤を加えて形成した磁石。磁力は落ちるが、寸法精度は高く小型・薄型化ができる。
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