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レアメタル・非鉄金属にかかわる用語をご紹介しています。
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(参考文献 「実用 非鉄小事典」産業新聞社 編)
- 快削鋼
- 硫黄や鉛、セレン、テルルなどを添加し、切削性を向上させた鋼。切削加工の際、切粉が切れ易く高速切削しやすい。
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- 灰重石
- シーライト。タングステンの重要な鉱石。灰白色もしくは灰黄色、四角錐状の結晶で、三酸化タングステン80.56%とカルシウムを含有する。
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- カソード
- 陰極。銅、ニッケルなどの電解精錬における陰極板。
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- 可鍛コロ
- 鉄の溶断ヌキアミや端材をハガキ大の大きさに切断処理したもの。
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- 褐マンガン鉱
- 酸化マンガン鉱石。ブラウン鉱ともいう。マンガン69.6%を含有する。
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- 家電リサイクル法
- 正式名称は特定家庭用機器再商品化法。家電製品のリサイクルを促進するための法律で、エアコン、テレビ、冷凍・冷蔵庫、洗濯機の4製品のリサイクルを義務付けるもの。廃棄物を減らし、資源の有効利用を促進する目的で作られた。
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- カラット
- 合金中に含まれる金の比率を示す単位。純金が24カラットで、あとは24分比で表示。18カラットとは24分の18、すなわち金含有量75%のこと。なお、ダイヤなど宝石のカラット(carat)は重量単位。
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- 鍰(からみ)
- スラグ。鉱さいのこと。鉱石を溶鉱炉や反射炉で溶錬すると有価物は沈殿し、分離されたかすは表面に浮く。このかすを鍰あるいはスラグという。
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- 鈹(かわ)
- マット。銅、ニッケルなどの溶鉱炉および反射炉製錬において、炉の下層に沈殿する有価物。鉄、硫黄を多く含んでおり、銅の鈹の場合、品位は30%ないし40%(55%程度のものもある)、ニッケルでは30%程度である。鉱石と金属の中間物といえるべきもので、銅鈹は転炉で還元して品位98%以上の粗銅とする。またニッケル鈹(粗鈹という)は転炉で鉄分と硫黄分を除去し、品位75~80%程度の濃鈹とする。
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- 還元
- 酸化物に炭素や水素などを反応させて、酸素を奪うこと。原子が電子を受け取ること。金属の製錬はこの作用を利用することが多い。
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- 甘汞(かんこう)
- 塩化第一水銀。カロメル、HgCl2。天然に角水銀鉱として産する。医薬、電極などに用いられる。
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- 乾式製錬
- 乾式反応による製錬。高温で鉱石を溶融、金属を抽出する方式。
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- カンタル
- クロム約20%、アルミニウム約5%を含む鉄合金。スウェーデンでつくられ、ドイツで発達した合金で、ニクロムの代用として電熱線に用いられる。
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- 貴金属
- 金、銀、白金族などのように産出量が少なく、特に高価な金属の総称。空気中で酸化せず、化学変化を受けにくい性質があり、これとは逆の性質をもつ一般の金属を卑金属という。
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- 希少金属
- 天然意少量しか存在しないと考えられている金属の総称。稀有金属、希元素金属、希金属ともいう。普通金属との明確な区分はなく、チタンのように近年になって地球上に大量に存在することが確認され、希少と呼ぶのにふさわしくなくなったものもある。地球上の存在量の多少に関係なく希少金属と称されているものを存在量の多い順(クラーク数による)に列記すると次のとおり。
チタン、ジルコニウム、バンジウム、タングステン、リチウム、セリウム、イットリウム、ネオジ、ニオブ、ランタン、モリブデン、トリウム、ガリウム、タンタル、セシウム、ゲルマニウム、ガドリニウム、ベリリウム、プラセオジム、ハフニウム、ジスプロシウム、ウラン、イッテルビウム、エルビウム、ホルミウム、ユーロピウム、テルビウム、ルテシウム、タリウム、ツリウム、インジウム、セレン、パラジウム、ルテニウム、白金、オスミウム、テルル、ロジウム、イリジウム、レニウム、ラジウム、プルトニウム。 - ページ上部へ
- 希土類金属
- 希土類の単体金属(ランタン、セリウムなど)および混合希土(ミッシュメタル)の金属。希土類の無水塩化物を溶融塩電解するかカルシウム還元してつくる。
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- 希土類元素
- 原子番号57から71までのランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジム、プロメシウム、サマリウム、ユーロピウム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム、イッテルビウム、ルテシウムに原子番号21のスカンジウムと39のイットリウムを加えた17元素の総称。いずれも科学的性質が酷似しており、天然には主として花こう岩およびペグマタイト中に互いに伴って産出する。
希土類元素鉱物は非常に種類が多いが、現在工業的に利用されているのはモナズ石ぐらいである。各元素の分離は、モナズ石を硫酸もしくはカ性ソーダで処理してまず希土類元素を抽出し、次いで各元素塩類を分離精製する。金属ランタン・セリウム・プラセオジム・ネオジムはこれを溶融塩電解するかカルシウム還元してつくる。発火性があるので発火合金としてライター石に用いられるほか、鉄鉱用添加剤、映画カーボン、非鉄合金、光学レンズ、半導体、研磨剤など多方面意用いられる。また中性子吸収断面積の大きいものは原子炉の制御棒および遮蔽材、小さいものは構造材としての用途がある。 - ページ上部へ
- 希土類磁石
- サマリウムやネオジムなどの希土類元素を主成分とする永久磁石。磁気エネルギーが強力で各種エレクトロニクス機器に使われている。
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- ギロチン
- 工業用大型押し切り装置。
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- 金属間化合物
- 2種以上の金属を溶かし合わせた場合、限られた組成範囲でみられるそれぞれの成分金属とはまったく異なる性質をもつ金属間化合物。超塑性、高硬度、高電気伝導度を示す。
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- 金属鉱床
- 成因的に火成鉱床、水成鉱床、変成鉱床の3つに分けられる。マグマから直接生じたのが火成鉱床、主として水の作用で生じたのが水成鉱床、変成作用で生じたのが変成鉱床で、火成鉱床は方鉛鉱、せん亜鉛鉱の接触交代鉱床、水成鉱床は砂金、砂錫などの砂鉱、変成鉱床はキースラガーが代表的。
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- 金属繊維
- 金属を背二条にしたもの。タングステン、モリブデンなどの高融点金属、ステンレス鋼やピアノ線などの高強度金属、ベリリウムなどの高比弾性率金属の繊維などがある。
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- 銀ろう
- 金属のろう付けに用いる銀と黄銅を主成分とする合金。少量のカドミウム、ニッケル、錫を含む。
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- クロメル
- ニッケル80~90%、クロム10~20%の合金で、少量のマンガンと鉄を含むこともある。アルメルとともに熱電対に用いられる。
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- 軽金属
- 比重5以上の金属を重金属というのに対し、一般に比重4以下の金属をいう。重金属に比べて数は少ない。
<主な軽金属の比重>
リチウム0.53、カルシウム1.55、マグネシウム1.74、ベリリウム1.84、セシウム1.9、シリコン2.42、アルミニウム2.7
(注)チタン(比重4.5)は、一般的に軽金属に入れられる。 - ページ上部へ
- 削りくず
- 切削くず。ダライ粉ともいう。
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- 減摩合金
- ⇒ホワイトメタル
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- 硬鉛
- アンチモンを3~10%程度含む鉛合金。少量の銅と錫も含む。板、管、鋳物として化学工業用機械器具に用いる。
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- 鋼玉
- 天然に産するアルミナ。非常に固い。有色透明のものと半透明のものとがある。透明のものはルビー、サファイアとして宝石となり、半透明のものは研磨剤として用いられる。
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- 合金
- 2種以上の元素から成る金属。
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- 合金鉄
- フェロアロイ。炭素以外の元素を多量に含有する鋳鉄の一種で、特殊鋼用の添加剤および製鋼の脱酸・脱硫剤に用いる。フェロニッケル、フェロクロム、フエロシリコン、フェロマンガン、フェロタングステン、フェロモリブデン、フェロボロン、フェロホスホル、フェロチタン、フェロバナジウムなどがある。
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- 工具鋼
- 工具材料となる鋼の総称。炭素工具鋼、特殊工具鋼、高速度鋼などがあるが、炭素を0.6~1.5%含む炭素工具鋼が最も一般的。
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- 高純度金属
- 特殊な精製法により純度を著しく高めた金属。電子工業用の半導体材料としては、一般にファイブ・ナイン(99.999%)以上のものを高純度金属と称しており、超高純度のものはイレブン・ナイン(99.999999999%)程度のものまである。半導体以外の用途では、フォー・ナイン(99.99%)程度のものも高純度金属の範囲に入れている。
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- 高速度鋼
- タングステン、バナジウム、クロム、コバルト、シリコン、マンガンなどを含む特殊用途鋼。高温特性がすぐれ、高速度・強化切削工具に用いられる。
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- 高炉メーカー
- 鉄鉱石から鉄を還元する高炉とそれを鋼に製錬する転炉をもつ、銑鋼一貫メーカーのこと。国内では、新日本製鉄、JFEスチール、住友金属工業、神戸製鋼所、日新製鋼の5社を指す。近年、鉄スクラップ(上級スクラップ)を原料として購入する傾向が強まっている。
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- コメックス
- COMEX。旧ニューヨーク商品取引所。1994年8月にNYMEX(ニューヨーク商業取引所)に吸収合併され、現在はNYMEXのCOMEXデビジョンとなっている。金、銀、銅、プラチナ、パラジウムなどが上場されているが、銅ではLMEに次ぐ国際的取引所。
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- コンスタンタン
- ニッケルと銅の合金。ニッケル40~50%、マンガン2.5%以下、残部が銅で、電気抵抗が大きく、熱電対、電気計器などに用いられる。
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- コンタンゴ
- 商品市場での「順ざや」のこと。期先の価格が現物や期先の価格より高い状態を「いう。現物価格に対し、購入資金調達金利と倉庫保管料が加わるため、期先の価格は高くなる。この逆に期先が安い状態をバックワーデーションという。
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